おばあさんのヨークシャテリア

友達の家のヨークシャテリアの話です。
そのヨークシャテリアは元々近所のおばあさんの犬でした。おばあさんが入院することになり医者からもう家には戻れないと覚悟して下さいと言われて犬を譲りうけたそうです。
はじめはなかなか懐かずに落ち着かない感じでした。私はその犬が可愛くて毎週友達の家に遊びに行きました。徐々に友達になれて行く様子が微笑ましかったです。その犬は頭が良く、こちらの言っている事がものすごくわかっている感じでした。おばあさんのおかげかしつけも行き届いていました。家の中で放し飼いをしていましたが何をしていても友達が呼べばそれはもう全速力で駆け寄ってきます。とても愛くるしい犬です。
そんなある日、おばあさんが退院しました。おばあさんは退院しても自分はこの先長くないからと犬にはもう会わないと決めていました。しかし、孤独に耐えられずに食欲が落ちていきました。それを見兼ねた別の近所の人が友達のお母さんに相談し、結局犬は返す事になりました。友達は泣いていました。しかし、あんなに友達にあんなに懐いていた犬がおばあさんの家に近づいたら友達の腕から離れ降りさっさとおばあさんの家に入っていきました。おばあさんは涙を流してごめんなさいとありがとうを繰り返していました。
犬もおばあさんに会いたかったのがわかったので納得してかえせました。友達はしばらく寂しそうでした。
出来る事ならどんな事情があれども、飼い始めたら最後まで責任を持つべきだと思います。

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